52歳でゴルフを続けていると、ふと現実的な問題にぶつかります。お金です。私も現役のサラリーマン。子どもは独立しましたが、住宅ローンや老後資金のことを考えれば、ゴルフだけに青天井でお金をかけるわけにはいきません。
50代のゴルファー、こんな悩みありませんか?
- 月2〜3回ラウンドしたいけれど、1回1〜2万円が地味に家計に効いてくる
- 「道具を買い替えればうまくなるかも」と思って、つい高い新製品に手が伸びる
- 妻に「また予約したの?」と言われるたびに、なんとなく後ろめたい
この記事では、ゴルフを「気合や見栄」ではなく「仕組み」で安くする方法をまとめます。約280ラウンドを続けてきた中でたどり着いた、プレー単価の下げ方、道具へのお金のかけ方、そして年間予算の考え方。読み終えるころには、罪悪感なくゴルフを続けるための設計図が見えてくるはずです。
ゴルフの費用は「1ラウンドあたり」で考える
まず最初にお伝えしたいのは、ゴルフ代は「月いくら」ではなく「1ラウンドあたりいくら」で考えるということです。
これは私がスコアを管理するときと同じ発想です。スコアも「今日は何打だった」だけでなく「平均で何打か」を見ると本質が見えてきます。私自身、平均は80台後半で安定してきましたが、これも1ラウンドごとの数字ではなく、積み重ねた平均で見るからこそ分かることでした。お金も同じで、年間の総額を「プレー回数」で割ると、自分が本当はいくらでゴルフをしているのかが見えてきます。
ゴルフにかかるお金は、大きく分けると次の3つです。
| 費目 | 内容 | 性質 |
|---|---|---|
| プレー代 | グリーンフィー、カート、昼食、諸経費 | ラウンドのたびにかかる(変動費) |
| 移動・付随費 | 高速代、ガソリン、練習場、ボール | 回数に応じてかかる |
| 道具・ウェア | クラブ、シューズ、ウェア | 数年単位でかかる(固定費に近い) |
多くの人は3番目の「道具」に目が行きがちですが、長く続ける人にとって本当に効いてくるのは、繰り返しかかるプレー代です。1回1,000円の差でも、年間40ラウンドすれば4万円。10年で40万円です。だからこそ、まずプレー代の単価を下げる工夫が、いちばん効果が大きいのです。
私の場合は、エクセルで「日付・コース・プレー代・スコア」を並べて記録しています。お金とスコアを同じ表で見ると、「高いコースで打てているのか、安いコースでも変わらないのか」まで見えてきて、これがけっこう面白いんです。
プレー単価を下げる5つの王道
プレー代を下げる方法は、特別な裏技ではなく、ほとんどが「知っているかどうか」だけの差です。私が実際に効果を感じた順に並べます。
1. 平日を活用する
これが最大にして最強です。土日のプレー代が1.5〜2倍になるコースは珍しくありません。私は営業職で外回りも多く、有給や代休をうまく使える立場なので、できるだけ平日に回します。同じコース・同じ天気でも、平日というだけで数千円安くなる。「曜日を変えるだけ」で得られる割引としては、これ以上のものはありません。
もちろん、平日に休めない方も多いと思います。その場合でも、後述する組み合わせ予約で十分に下げられます。
2. セルフプレーを基本にする
キャディーさんが付くプレーは快適ですが、その分料金は上がります。50代になると、自分でクラブを選び、自分で距離を読むセルフプレーのほうが、むしろ「考えるゴルフ」になって上達にもつながると感じています。費用面でも内容面でも、私はセルフを基本にしています。
3. 昼食・諸経費まで含めた「総額」で比較する
予約サイトに出ているプレー代が安くても、昼食代別・諸経費別で、最後に足すと結局高い、ということがよくあります。比較するときは必ず**「コミコミ総額」**で見てください。最近は「昼食付き」「セルフ・諸経費込み」のプランも増えています。
4. 早朝・薄暮(はくぼ)プレーを使う
朝早いスタートや、午後遅いハーフプレーは割安に設定されていることが多いです。50代だと「早起きはつらい」という声もありますが、夏場はむしろ涼しい早朝のほうが体に優しく、スコアも崩れにくい。安くて快適、という一石二鳥になることがあります。
5. 直前予約・キャンセル枠を狙う
予約サイトには、直前に空いた枠が値下げされて出てくることがあります。スケジュールに融通がきく人なら、これでかなり得をできます。予約のテクニックは奥が深いので、別記事のゴルフ場予約のコツも合わせて読んでみてください。
道具へのお金のかけ方|「全部新品」をやめる
道具は、ゴルフ費用の中でいちばん「気分でお金が動く」場所です。だからこそ、ここに自分なりのルールを持つと、家計が安定します。
私の持論は、お金をかけるべき道具と、かけなくてよい道具をはっきり分けることです。
| 道具 | お金のかけ方 | 理由 |
|---|---|---|
| ドライバー・アイアン | 数年使う前提でしっかり選ぶ | スイングの土台。合わない物は安くても損 |
| パター | 安くても十分。長く使う | 値段より「自分が信頼できるか」 |
| ボール | 自分の決め球を決め打ち | 毎回変えると感覚が安定しない |
| ウェア | セール・型落ちで十分 | 性能差より値段差が大きい |
クラブについては、必ずしも最新モデルである必要はありません。1〜2年型落ちのモデルは、性能はほとんど変わらないのに価格がぐっと下がります。中古でも状態の良いものはたくさんあります。「最新」にお金を払うのではなく、「自分のスイングに合うか」にお金を払う——この順番を間違えなければ、道具で散財することはありません。
ボールについては、私はブリヂストンの TOUR B XS をずっと使っています。ボールをころころ変えないのは節約のためというより、毎回同じ球質で打ったほうがアプローチやパットの距離感が狂わないからです。結果として、まとめ買いで単価も下がる。決め球を持つことは、お財布にもスコアにも優しい選択です。なお、どの球が合うかは人それぞれなので、ここは「TOUR B XSがおすすめ」という話ではなく、「自分の一球を決めて固定する」という考え方として受け取ってください。
「道具を買い替えればうまくなる」という発想には、少し注意が必要です。スイングのクセは練習場で直すもので、道具を変えても根本のクセは消えません。私自身、苦手なドライバーのフックを道具で消そうとして、うまくいかなかった経験があります。**道具はあくまで土台。直すのは練習場、コースでは今の道具で戦う。**これが結局いちばん安上がりです。
練習にかけるお金も「仕組み」で減らす
意外と見落とされがちですが、練習場代も積み重なると馬鹿になりません。週1回・1,500円でも年間で7〜8万円です。
ここでも考え方は同じで、**「回数」より「質」**です。だらだら200球打つより、目的を決めて100球打つほうが上達も早く、お金も時間も節約できます。私は練習に行くときは「今日はアプローチの距離感だけ」と決めて行くようにしています。
それから、自宅でできる練習を組み合わせると、練習場代そのものを減らせます。素振り、パターマット、そして軽いストレッチ。50代の体づくりにもなって一石二鳥です(ただしこれは医療的なアドバイスではなく一個人の工夫です。腰や膝などに痛みがある場合は無理をせず、専門家に相談してください)。このあたりは自宅でできる柔軟と飛距離維持でも触れています。
ラウンド頻度と上達の関係については、私のデータでも「ただ回数を増やせばいい」わけではないことが分かっています。詳しくはラウンド頻度とスコアの関係をご覧ください。お金の面でも、やみくもに回数を増やすより、1回1回を濃くするほうが結果的に得だと思います。
年間予算の決め方|「先に枠を決める」のが続けるコツ
最後に、いちばん大事な話をします。ゴルフを長く続けるコツは、**「使った後に反省する」のではなく「先に年間の枠を決める」**ことです。
私のおすすめは、次の手順です。
- 年間ラウンド数の目標を決める(例:年30回)
- 1ラウンドあたりの平均単価の上限を決める(例:1.2万円)
- その2つを掛けて、年間プレー予算を出す(例:30回 × 1.2万円 = 36万円)
- 道具・練習・遠征は別枠でざっくり確保する(例:年10万円)
- その合計を12で割って、毎月の積立額として意識する
こうして「先に枠」を決めておくと、1回ごとの予約に罪悪感がなくなります。枠の中で回している限り、堂々と予約していい。むしろ妻にも「年間でこれくらい」と説明しやすくなり、家庭内のゴルフ平和にも役立ちます(これは私の実感です)。
そして、安いプレーで枠に余裕が出たら、年に1〜2回は少し良いコースや、思い出に残るゴルフに使う。私の好きな太平洋クラブ益子のようなコースを、年間予算の中で「ご褒美ラウンド」として位置づける。**普段を締めて、ここぞで使う。**このメリハリこそ、サラリーマンが長くゴルフを楽しむための、いちばん現実的な設計だと思っています。
50代からの上達そのものに不安がある方は、50代サラリーマンでもゴルフはうまくなるも読んでみてください。お金のかけ方と上達は、別々の話ではなくつながっています。
まとめ
- ゴルフ代は「月いくら」ではなく**「1ラウンドあたりいくら」**で考えると本質が見える
- いちばん効くのは繰り返しかかるプレー代。平日・セルフ・総額比較・早朝薄暮・直前枠で単価を下げる
- 道具は**「最新」ではなく「自分に合うか」**にお金を払う。型落ち・中古・決め球で十分戦える
- 練習も「回数より質」。自宅練習を組み合わせて練習場代を減らす
- 先に年間予算の枠を決めると、罪悪感なく続けられる。普段を締めて、ここぞでご褒美ラウンドに使う
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ゴルフは、長く続けた人が最後に笑うスポーツです。だからこそ、勢いで散財するより、仕組みで安く・賢く。財布に優しいゴルフは、何より「来年も再来年も回れる自分」への投資なのだと思います。