バンカーが一発で出ない人へ

「入るなよ、入るなよ……入った」。グリーン手前のガードバンカーを前にしたときの、私の定番の独り言です。

そして砂の中では、もうひとつの定番が続きます。一発で出ない。2打目も出ない。ようやく出たと思ったら、グリーン奥までホームラン。

私にとってバンカーは、長年そういう場所でした。でも「砂を爆発させて出す」という基本を3つに絞ってからは、一発で出る確率が大きく上がりました。今回はその基本を共有します。

なぜバンカーで一発で出ないのか|原因は3つ

バンカーが出ない人は、たいてい「ボールを直接上げよう」としています。原因は次の3つに集約されます。

原因何が起きているか直しやすさ
フェースを閉じて構えるバンカーの砂に刺さって出ない★★★
ボールを直接打とうとするトップしてホームラン、または手前ザックリ★★
インパクトで緩む砂に負けて、ボールが上がらない★★

ポイントは、バンカーはボールではなく「砂」を打つショットだということ。この前提が変わるだけで、脱出率は一気に上がります。

基本①|フェースを開いて構える

サンドウェッジフェースを少し開いて構えます。開くことでバウンス(ソールの出っ張り)が使え、砂の上をクラブが滑って砂ごとボールを運び出してくれます。

閉じたまま打つと、リーディングエッジが砂に刺さって「出ない」「手前ザックリ」になります。開くのが怖い人ほど出ない——これがバンカーの逆説です。

基本②|ボールの「手前の砂」を打つ

狙うのはボールではなく、ボールの3〜5cm手前の砂。そこにクラブを入れて、砂を爆発させ、その砂の勢いでボールを運びます。

「砂をひとすくい、ボールごと前に放り投げる」イメージ。直接ボールを上げようとしないことが、一番のコツです。

基本③|緩まず「振り切る」

バンカーで一番多いミスが、インパクトで緩むこと。砂に当たる瞬間に怖くて減速すると、砂に負けてボールが出ません。

通常のアプローチより大きめに、フィニッシュまで振り切る。「砂を飛ばし切る」つもりで振れば、ボールは自然に出ます。距離が出すぎるのが怖い人は、出る感覚を覚えてから振り幅を小さくしていけば大丈夫です。

それでも怖い日の応急処置

どうしても自信がない日は、スコアを守る判断も大切です。

  • ピンを狙わず「とにかくグリーンに乗せて出す」だけに徹する
  • アゴが高い場合は、ピン方向ではなく一番低いフチに向かって出す
  • 1回で出なくても焦らない(連続ミスが一番スコアを失う)

まとめ

バンカーは「ボールを上げる」ではなく「砂を打つ」と考えれば、一発で出せます。

  • フェースを開く(バウンスで砂を滑らせる)
  • ボールの手前の砂を打つ(直接ボールを狙わない)
  • 緩まず振り切る(減速が最大の敵)

まずは「砂を打つ」感覚を1つだけ意識してみてください。グリーン周りの寄せ全体の考え方は 50ヤード以内のアプローチが90切りの鍵グリーン周りの選択肢 に、バンカーを「そもそも避ける」マネジメントは ダブルボギー以下に収める4つの設計 にまとめています。

バンカーは「ボールを上げる場所」ではなく「砂を運ぶ場所」だ。開いて、手前を打って、振り切る。この3つで、苦手は確実に減る。

← ALL ARTICLES